ATバルブ(塩素用)
ATバルブの種類
弁 型 式 | 口 径 | 名 称 | 弁 形 式 | ボディー材質 |
AT-A | 10A~50A | 鍛鋼製玉形弁 | ストレート | L F 2 |
AT-B | 10A~50A | 鍛鋼製アングル弁 | アングル | L F 2 |
AT-C | 10A~50A | 鍛鋼製流量調整弁 | ストレート | L F 2 |
AT-D | 20A~50A | 鍛鋼製タンク元弁 | アングル | L F 2 |
AT-E | 80A~200A | 鋳鋼製玉形弁 | ストレート | SCPL1 |
AT-F | 10A~25A | 鍛鋼製液面計元弁 | ストレート | L F 2 |
AT-G | 10A~50A | 鍛鋼製低温用玉形弁 | ストレート | L F 2 |
AT-H | 10A~50A | 鍛鋼製低温用アングル弁 | アングル | L F 2 |
AT-I | 80A~200A | 鋳鋼製低温用玉形弁 | ストレート | SCPL1 |
AT-J | 10A~50A | 鍛鋼製ハンドル付リフト式キャッチ弁 | ストレート | L F 2 |
AT-K | 80A~200A | 鋳鋼製低温用アングル弁 | アングル | SCPL1 |
AT-L | 80A~200A | 鋳鋼製アングル弁 | アングル | SCPL1 |
AT-M | 80A~200A | 鋳鋼製ハンドル付リフト式キャッチ弁 | ストレート | SCPL1 |
※製品改良のため、形状、材質等を変更する場合があります。
発注の際は必ず納入図をご要求下さい。
ATバルブの特徴
■堅牢なボディー
過酷な使用条件に対して十分耐えるよう口径50mm以下の弁では鍛鋼品(ASTM規格LF2)また80mm以上の弁に対しては、鋳鋼製品(SCPL1)を使用し堅牢な構造を採用し安全性を高めております。
特にLF2,SCPL1は低温化に安定した機械的性質を有し、低温塩素(-45℃程度)にも広くご使用いただけるバルブであります。
■メタルタッチ式のシートリング
シートリングは対塩素用としてもっとも安定した材料であるモネルメタル、スピンドルはSUS316を使用し腐食に対する対策は万全を期しております。又形状が60度円錐メタルタッチ式であるため、塩化物等が付着しにくくあらゆる条件下にも完全にシールが可能で半永久的に使用することができます。
■非回転式のスピンドル
スピンドルは回転せず上下運動のみのためパッキンの損傷と疲労が少なく、またシートリングとのカジリ付は全くございません。併せてネジ部が外部にありヨークスリーブとしてC6191(特殊アルミニウム青銅)いわゆる柔軟で強じんな材料を使用しているためネジ部が円滑に回転いたします。
■二重漏洩防止機構のグランド
グランドの漏洩を防止するために通常の弁に於いてはパッキンおさえに締付力をあたえ浸透力を弱め漏洩を防止しています。この様な方法では締付力が最下部までおよばなかったり低温塩素通過の際パッキンが収縮しグランド本来の働きをいたしません。故にATバルブは下部に温度変化の少ないPTFE含浸パッキンを特殊治具にて充分締付けてシール効果を上げるとともに温度変化を吸収しております。又長時間原形を保つ様各リングの中間にPTFEスペーサーを入れております。併せて上部にはPTFE V型パッキンを採用し各リングにおけるリップが圧力によって自緊的に作動する性質を利用しているため僅かな締付力でも完全にシールができます。
■外気(水分等)浸入防止のグランド
パッキンおさえとスピンドルの間にPTFEのスリーブを入れ、さらにグランドを一段高くして水分の浸入を防いでいるため外部からの腐食の心配が全くございません。
■円滑な開閉のハンドル
ヨーク下部にスラストベアリングを、上部にPTFE系ワッシャーをいれハンドル開閉の円滑をはかっております。従来の弁では塩化物が内部に付着し、スピンドルが固くなり開閉に困難を生じた場合がありましたが、AT弁に於いてはグランド最下部にPTFE製バックシートを入れ、スピンドルガイド及ワイパーの役目をさせることによって塩化物付着による弁の開閉の困難を完全に解消いたしました。